もし、あなたや家族が「がん」になったとしたら、どうすればいいか知っていますか?

がんを克服するには、1日でも長く生きるためには、どれだけお金をかけるか?どんな治療をするか?より、もっと大切なことがあることをあなたは知っていますか?

「父ちゃーん!父ちゃーん!

 父ちゃんと一緒に過ごせて、幸せやったよ!父ちゃーん!」


もう二度と会話を交わすことのできない夫の胸にしがみついて、私は泣き叫んだ。

そして、訪問医師に電話をした。この日、医師に電話をするのは4回目だった。


1回目は、朝。痛み止めを処方してもらうため。


2回目は、昼。痛み止めが効かず、夫が「苦しい」と言った時。いつもの何倍もの痛み止めを点滴してもらった。


3回目は、夕方。「俺はまだ生きたいんだ!」そんな気力が、強力な薬の作用も勝り、夫が目を覚ました時。


そして、4回目・・・電話の向こうの医師に「亡くなりました」と伝えた。



車を飛ばして来てくれた医師が死亡確認をした後、涙を流しながらこう言った。「本当に、ご主人の『生きたい!』という思いが伝わってくる最期でした。」


その後、家族や訪問看護師と一緒に、夫の旅立ちのお手入れをした。


叔母は、夫の開いた口を閉めるために、アゴから頭にタオルを巻いて縛ってくれていた。

息子2人は、バケツに熱いお湯を入れ、夫の体を隅々まで拭いていた。

男性の看護師が、少し伸びた夫のヒゲを剃ってくれた。


人工肛門のお腹から出た腸は真っ白。腹水がたまると同時にあんなに浮腫んでいたのに、いつの間にか小さく縮んでいた。半開きになった夫のきれいな瞳には、蛍光灯の光がキラキラと光っていた。



お気に入りだった野球のユニフォームを着せた夫の顔は、本当にきれいな顔で微笑んでいた。


高校3年生の長男は階段の1番下の段に座り、「父ちゃんは何も悪いことしていないのに!」と悔しがりながら泣いていた。


高校1年生の次男は、別れを惜しんでいるのか、まだ温もりが残る夫の手を無言でずっと握っていた。


翌日、私は、冷たくなった夫の唇にキスをして、お別れをする腹をくくった。



お葬式の日。少年野球のコーチをしていたこともあり、200人収容の会場はあっという間に満杯。ロビーにまで溢れるほど、弔問客が訪れてくれた。


葬儀の担当の方から「親族の席順はどうされますか?」と聞かれた私は夫に相談しようと、ごった返した人混みの中を探した。そして、思い出した。


「そうだ、もう居ないんだ……これは父ちゃんの葬式なんだ……」


少年野球の子どもたちが書いてくれた手紙やグローブとともに、夫は灰になった。あっという間の1年だった。


他人事だった「がん」という病

こんにちは。月よみ師の倭央さおりです。この話は、私が6年前に体験した、夫との別れの場面です。


直腸がんの宣告を受けてから1年後。夫はこの世を去りました。その日は、夫44歳の誕生日でした


夫が宣告を受けるまで、がんという病気はもっと高齢になってから発病するものだと思っていました。いえ、もっと言うと、私に限って、うちの家族に限っては、がんにはならない……と、他人事と思っていました。

夫ががんだと分かったとたん、必死で本を読みあさりました。インターネットでも調べ、情報を集めまくりました。「がんに効く」と言われたことは、手当たり次第試していきました。


「この1年で使ったお金で家が1軒建つね。」亡くなる少し前、夫はそんなふうに言いました。それぐらい、何としてでも夫を生かしたかったのです。

何を信じればいいのか分からない……

しかし、調べれば調べるほど、私たちの苦しみは増していきました


ある本には、「砂糖はがんの餌になるからダメ」と書いてある。別の本には「砂糖だけではダメだ。塩も抜け!」と書かれている。


「肉はダメだ!」「いや、肉も必要だ!」

「ニンジンジュースを毎日飲め!」

「白ごはんはダメだ!」「玄米だ!」「パスタ?麺類?そんなものは論外だ!」


担当医師は「抗がん剤治療を受ければ余命が延びる」と言い、代替療法の医師は「抗がん剤は毒だ」と言う。


情報に振り回され、腫瘍マーカーに翻弄され、医師の言葉に傷つきました。何が正しいのか、何が間違いなのか……まったく分からず、辛くて苦しい日々でした。76億人もいる地球という星で、私たち夫婦は孤独な2人ぼっちでした

日本人の2人に1人は「がん」になる

あなたはご存じでしょうか? 今や、日本人の2人に1人が、生涯に1度はがんにかかるということを。


2020年7月に発表された、国立がん研究センターの統計では、日本人が生涯でがんに罹患する確率は、男性65.5%(2人に1人)、女性50.2%(2人に1人)と出ています。


さらに、がんで死亡する確率は、男性23.9%(4人に1人)、女性15.1%(7人に1人)とのデータもあります。


厚生労働省は、2018年(平成30年)の日本人の死因で最も多かったのは「がん」であると発表しました。(事故、自殺を除く)


2018年にがんで亡くなった人は37万3584人。死亡総数の27.4%を占めています。これは、日本人の約3人に1人ががんで亡くなっている計算です。


公益財団法人日本対がん協会がまとめたグラフによると、1981年から30年以上、ずっと日本人の死因第1位を、がんが独走しています。


がんにかかることも、がんで亡くなることも、実は珍しいことではありません。誰にでも身近に起こることだったのです。


私はそんなことも知らず、自分や家族には関係ないと思っていました。おそらくですが、あなたも昔の私と同じように思っているのではないでしょうか?



ですが、今になって分かるのは、どれが正しくて、何が間違いなのかなんて、はじめからなかったということ。正解を追い求めるのではなく、

  • がんに限らず、病を治すには何が必要なのか?
  • 患者としてどんな気持ちが必要なのか?
  • 患者を支える家族には何が必要なのか?
  • 私たちが寿命を全うするために、これからどうすればいいのか?
  • 何が必要で、どんな最善があるのか?

について、私は夫との療養経験から、気づき得たのです。そしてちょうど1年前、夫の命日に合わせて『死ぬ1秒前までずっと 癌患者の父ちゃんに教えてもらったこと』という本を出版しました。

夫がつなげてくれた、ある医師との出会い

夫が亡くなったあと、私には疑問が残りました。


がん細胞の摘出手術もしたし、抗がん剤治療も受けた。代替療法である食事療法、高濃度ビタミンC点滴、ハイパーサーミア、各種サプリメント、漢方薬、酵素風呂、がんワクチンの接種など、さまざまな療法も試した。


なのに、なぜ夫のがんは縮小しなかったのだろう?


世間には、夫と同じようにステージⅣで腹水まで溜まっていたにも関わらず、回復して日常生活に戻っている方もいるのに、私たちには何が足りなかったのだろう? 


この経験から学ぶなら何だろう?

がんとは、いったい何なのだろう?


今さら考えても仕方のないこととは思いつつ、何かしらの答えが見つかればと思い、色々な勉強会や講義に足を運びました。


そうする中で、私はある医師の講義を聴くことができました。保坂サイコオンコロジー・クリニック院長、保坂隆先生です。


家族が抱える2つの矛盾した心理

サイコオンコロジーとは、心の研究をおこなう“サイコロジー”と、がんの研究をおこなう腫瘍学“オンコロジー”を組み合わせた造語で、「精神腫瘍学」と訳されます。


保坂先生が1990年にアメリカへ留学した際、諸外国では、がん患者の心のケアが進んでいることを知りました。


そこで帰国後は、がん患者の心のケアを目指す「日本サイコオンコロジー学会」の理事となり、東京にある聖路加国際病院に「精神腫瘍科」を新設された、がんと心の関係の第一人者です。

保坂先生は、講義の中でこうおっしゃいました。


「がん患者を支える家族は、2つの矛盾を持ちながら看護することになる。ひとつは、大切な人を支えていく治療者的側面。もうひとつは、大切な人を失うかもしれない患者的側面。この2つの心理です。」



保坂先生のクリニックで、がん患者さんとご家族両方に心理テストをすると、がん患者さんよりご家族のほうが10%高く精神症状が出ていたのだそう。


大切な家族を支える反面、失うかもしれないという不安。それでも、患者の前では笑顔に努める。


この相反する2つの心理を抱えながら、看護をおこなうのは相当なストレスです。


現に、夫の介護をしていた時、私の睡眠時間は2〜3時間しかありませんでした。体重は急激に落ち、13kgも痩せました。あばら骨が浮き出て、頬はこけ、手にはアトピー性皮膚炎の症状。お腹もひどく下しました。


精神的にも大変苦しかったのを覚えています。


病気を治したいのに一向に良くならない歯がゆさ。でも私にはどうすることもできない無力感。子どもたちに寂しい思いをさせているという罪悪感。


それらの思いを一人で抱えながら、夫の前では明るく元気に振舞わなければならない……


行き過ぎた頑張りのせいか、夫を見送ったあと検査をすると、胸に腫瘍ができていました。幸い、今のところは良性ですが、きっと「もう一人で無理をしないで!」と体がメッセージを送ってくれているのだと思います。


ですがもし、あの時、保坂先生のことを知っていたら、私や夫はまた違った人生を歩んでいたかもしれません。



このように、保坂先生にうかがったお話や、患者を支える側としての私が感じていた苦しみを、先ほどの本の中で紹介していたのですが……


なんと、保坂先生が私の本を読んでくださり、しかもブログで紹介してくださったのです。


私は嬉しくて、思わず保坂先生に連絡をとりました。そして、保坂先生のサイコオンコロジーをまたぜひ講演してほしいとお願いしたのです。


そうすると、あれよあれよと話が進んでいき、このたび、私倭央さおりと保坂隆先生との対談講演が決定いたしました!

発表! 保坂隆先生に学ぶ「がんの避難訓練」

この対談講演は、私の体験を通して、「こんな時どうすればいいのか?」を保坂先生に教えていただく形で進めてまいります。


開催形式は、zoom配信。保坂先生はクリニックの診察室から、がんになったらどうすればいいのか?について教えてくださいます。


お医者さんや病院の選び方から、治療法の決め方、医療従事者とのコミュニケーションで心がけるポイントなど、実際にあなたやご家族ががんを告知された時からシミュレーションができるように、順番に教えていただく予定です。


さらに、事前にいただいたご質問にもお答えいただきます。(質問フォームは、お申込み後にお送りします。)


この「がんの避難訓練」を受講することで、いざという時、慌てず、落ち着いて対処できますし、あなたやご家族に合った、適切な治療法を見つけられることでしょう。


QOL(Quality of Life・クオリティ・オブ・ライフ)と呼ばれる、治療や療養生活を送る時の肉体的、精神的、社会的、経済的、すべてを含めた生活の質を下げずに過ごせるでしょうし、がんに対する恐怖すらなくなるかもしれません


2人に1人ががんになる時代なら、いつ自分や家族ががんを宣告されてもおかしくはないとは思いませんか?


でしたら、火災や地震の避難訓練をして、どのような行動を取るのが最適かを知るのと同じように、がんの避難訓練があってもいいのではないでしょうか。


何より、「あの時こうしていたら……」「私が夫にこう声をかけていたら……」と後悔するような、私と同じ気持ちを味わってほしくない。そう思っています。


あなたが健康について考えられるきっかけとして参考にしていただければ幸いです。


対談講演の日程は以下の通りです。


【 開催日時 】

2021年1月22日(金)14時〜16時



【 開催場所 】

Zoomを使ってのライブ配信となります

※講座終了後、録画映像を1週間ご覧いただくことができます

 (公開日は終了後に連絡いたします)


【 参加費 】


3000円(税別)

<断捨離メルマガ特別価格>

12月28日(月)まで

2000円(税別)

未来不安から脱却する方法

保坂先生は以前、断捨離®︎の提唱者であるやましたひでこさん、心理療法家であり、聖路加国際病院でともにお仕事をされていた川畑のぶこさんと対談されていた時、脳の働きについてこんなお話をしてくださっています。

保坂先生のおっしゃる通り、私たちの脳は、どうしてもネガティブな方へと思考が向いてしまいます。


「もしも、自分や家族ががんになってしまったらどうしよう……」


がん保険のCMを観たり、友人の訃報を聞いたりして、頭をよぎったことがあるでしょう。


でも安心してください。「がんの避難訓練」で保坂先生のお話を聴けば、いざという時の不安はなくなるはずです。私や夫のように、孤独感、無力感に苦しめられることもないでしょう。


何より、どんなことが起こっても、自分を守る知識、家族を守り、支える知恵を身につけられるはずです。


未来不安から脱却するためにも、「がんの避難訓練」で正しい手順を知っておいてください。


2021年1月22日(金)14時〜16時開催
保坂隆先生×倭央さおり対談zoom講演「がんの避難訓練」(1週間の録画配信つき)
12月28日(月)まで<断捨離メルマガ特別価格>3000円→2000円(税別)

講師紹介

保坂隆(ほさか たかし)

1952年山梨県生まれ。保坂サイコオンコロジー・クリニック院長、聖路加国際病院診療教育アドバイザー。


慶應義塾大学医学部卒業後、同大学精神神経科入局。1990年より2年間、米国カリフォルニア大学へ留学。東海大学医学部教授(精神医学)、聖路加国際病院リエゾンセンター長・精神腫瘍科部長、聖路加国際大学臨床教授を経て、2017年より現職。


著書に『精神科医が教える50歳からの人生を楽しむ老後術』『精神科医が教える50歳からのお金がなくても平気な老後術』(大和書房)、『精神科医が教えるちょこっとずぼら老後のすすめ』(海竜社)、『空海に出会った精神科医―その生き方・死に方に現代を問う』(大法輪閣)など多数。


倭央さおり(わお さおり)

美養生講師、マインドチェンジヒーラー、月よみ師®。サロン経営24年。


母親の難病をきっかけにエステティック未病ケアサロンSweet Touchを開業。潜在能力を引き出すことを得意とし、多くのお客様と接する中、お肌やカラダに表れている症状と心の状態の関係から心理学の道へと進む。


更に、クライアントの周期的な気分の変化やカラダの症状に自然環境の影響を感じ、月よみ師の道へ。自然治癒力学校主催「月よみセルフケア講座」「月よみ塾」「月よみ師養成講座」のスペシャル講師として連続登壇。


また、今までのスキル、知識を活かしたセルフケアや心理、温活講座、プロのセラピストを対象とする「おひとりサロン経営塾」「セラピストのための文章講座」「ネガティブエネルギー除霊講座」、医療法人清仁会主催、新人ナース接遇講習など、多岐にわたって登壇経験を持つ。趣味は料理と温泉めぐり。


著書に『死ぬ1秒前までずっと ~癌患者の父ちゃんに教えてもらったこと~』(ギャラクシーブックス)がある。

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